連載 4日目【商品化が実現する人は試作品作りも上手い】 ● 最初は頼りない作品でも ふと思いついた作品の図を描いて、私は○○の作品を考えました。どこか売り込み先を教えてください、といって、相談に来る人がいます。 そういうとき、筆者は、発明者に組立て方や使い方、効果などについて、詳しく、具体的な内容を聞いてみます。 すると"ウッ"と、考え込んでしまったり、そうなると思います……、といった内容の自信のない返事が返ってきます。そして、もう一度検討してみます、といって帰っていきます。 逆に、商品みたいに仕上げた試作品を持って相談に来る人もいます。そういうときは、立派にできていますね。自分で作ったのですか……。といったことを質問します。 同時に、自分の作品に愛情を持っているなあー、素晴らしい作品だろう、といった予感がします。 そして、詳しい内容の説明を聞かなくても、作品の内容が理解できて納得します。 ● 自分で試作品を作ることが大切 Nさんは、入門したばかりの1年生の発明家です。 「米とぎ器」を考えました。はじめて考えた作品です。 友人に自慢げに話すと、これは絶対売れるよ、とおだてだれました。 嬉しくなって、すぐにプロに頼んで試作品を作ってもらったそうです。試作品のでき栄えは素晴らしく、最高……。 ところが、その代金はボーナスが飛んでしまうほどの金額だったそうです。そのことを、家族にどう説明したのかは、教えてくれませんでした。 ここまできたら、悩んでいてもどうすることもできません。 今度は、手紙で売り込みです。 すると、数日後電話が……、試作品を持ってきてくだい、といった内容の電話だったそうです。 Nさんは、嬉しくなってすぐに会社の担当者を訪ねました。ところが、同じような「米とぎ器」の商品を説明するために持ってこられ、目の前が真っ暗に……。 だいたい、そのときの状況が想像できますよね。 それから、Nさんはつぎつぎに新しい作品を考えていますが、今度はみんな自分で試作品を作っているそうです。 苦い体験をした、Nさんはプロに頼むのは、1度でやめたそうです。 費用がかかることも原因の一つですが、試作をしている間にいろんなことを知ることができるのです。 たとえば、組立てをするときの問題点や使い方など、改良点が見つかったりします。 また、試作品を作ることで、自分の作品に自信が持てるようになるのです。 具体的な課題(問題)が見つからないとき、どうすればいいと思いますか?